パイプカット手術

2018年1月、パイプカット手術を受けました。それに関する記録です。

この時は約2週間妻子が里帰りをして不在となったので、そのタイミングで受けました。


1.動機

これは夫婦間の事なので差し控えさせていただきます。よく話し合いましたしお互い完全に納得しています。

奥様の話では、韓国だと、パイプカットは日本よりも割とメジャーだし恥ずかしいような事ではないそうですよ。


2.場所(医院)選び

有楽町の交通会館にある某クリニックを選びました。

大きな理由としては、費用と知名度(ネットでの評判)、あと即手術可だったという点でしょうか。

パイプカットの費用は本当にピンキリです。最初は、京成の車内にも広告が出ている船橋の有名なクリニックを考えていたのですが、高かったのです。それなりにケアもきっちりしているようですが。というわけでもっと安いところをと探しましたが、安ければそれでいいわけでもなく、信用できそうかとか細かい術式とかそういった部分を総合して選びました。

有楽町は遠そうに見えて電車なら簡単に行けますし(京葉線東京駅が便利)、ネットでは公式サイトだけでなくネガティブな話も含めて色々確認できたので、大丈夫かなと。

あと、医院によっては、一回受診した上で手術日決定というところもあるのですが、今回は、家族がいない間に手術後に生活に制限がある期間も含め完結させないといけないので、電話予約→当日即手術という条件もありました。


3.同意書について

母体保護法という法律の第3条に不妊手術について定められていまして、その中で、配偶者がいる時はその同意が必要という条件があります。そのため、多くの医院では配偶者の意思を同意書として持参することを求めているようです。

しかし私が手術したクリニックでは求められませんでした。結構ビジネス優先な雰囲気だったのでなあなあな部分があるのでしょうね。覚悟と費用を準備しているのだから普通はその時点で配偶者の同意があってのものだろうと解釈しているのだろうと捉えております。


なお、ネットを見ると、配偶者及び子のいない男性はパイプカットはできないと書いている人と、いやいやそんな制限は独身男性を差別するようなものであり個人の自由であるという論とがあるのですが、私はこの母体保護法第3条を普通に読み解く限りは前者だと思います。後者で実際にやった人もいるようですが…


4.問診

当日は予約した時間にクリニックへ。すごくこじんまりとした雰囲気。まず問診票を書き、受付の女性から簡単に説明を受けました。

その後しばらくして、院長と思われる担当医の問診。ここで、子供の有無など聞かれた後、元には戻せない手術であるということを改めて説明されました(電話予約の時と受付でもされている)。あと私は足に不自由がありますからそのあたりで手術にあたり問題がないか確認しました。


5.麻酔とか

局所麻酔でやるのが昔からの基本ですが、それだと麻酔していてもかなり痛いらしいので(なんだそりゃ…)、全身麻酔を導入かつ推奨(追加料金だから)しているところが多いようです。自分も痛いのは嫌なので全身麻酔にしました。以前の手術で、全身麻酔でも何も異常が起きない体なのはわかっていましたし。

ただ、前の手術はがんセンターで大人数がいる中でのものでしたが、今回は数名のスタッフのみの場所で眠らされてしまうというのはちょっと怖いものでしたね。交通会館ですから外には多くの人がいるとは言っても。


6.手術

麻酔医が来るまでしばし待たされまして、来たら手術室に呼ばれ即開始です。腕に麻酔の管が刺されて(その刺す時の痛みすらなくす完全無痛の方法を提供する医院もあるらしい)しばらくしたら意識を失い、名前を呼ばれ目が覚めたらもう約一時間後、完了していました。

まだぼうっとしていたので横になっていたかったのですが、「横になってるとまた寝ちゃいますから起き上がってください」と促され、服を着たらすぐ会計して、細菌感染防止と痛み止めの薬をもらって終了。このあたりの動きはとてもビジネスライクでしたね。。。

所要時間は待っていた時間とか含めてだいたい2時間強ぐらいでしたかね。

あと、切った場所の縫合ですが、普通の糸だと一週間後に抜糸に行く必要があり、今回の日程ではそれは可能だったのでそうするつもりでしたが、抜糸もけっこう痛いと受付時に脅されw、痛いのはやっぱり嫌なので、自然に溶ける糸使用にしました。それだけで約一万円追加なんですけどね。


7.その後

せっかく東京に来たのだからと、手術後は電車で秋葉原へ行ってしまいました。が、やっぱり麻酔が抜けきってはおらずぼうっとした感じが続いたので早々に帰りました。

メスで切った場所は、別に痛みは感じませんでした。しかしこの手術は、メスで切った中にある管を引っ張り出してカットするものなので、その引っ張った影響で、管の根本である下腹部が数日間痛みました。のたうち回るようなものではないですが、気になるので日中は痛み止めは服用しました。薬代も保険効いてないのでかなり取られたので、使い惜しみはしませんでした。

あと、全身麻酔での手術では、意識を失っている間は気道確保の管と尿管を入れるのですが、今回のスタッフはそれが下手だったみたいで、翌日まで喉が痛くてたまに痰に血が混ざり、そして二三日間は排尿時に痛みがありました。。。


8.さらにその後

自然に溶ける筈だった糸の一部が、溶けませんでした。そして体が異物と判断したのか、その部分が盛り上がってきてすごく怖かったのですが、しばらくして端っこを引っ張るとすっと抜けて、まだ残っていた塗り薬を塗っていたら正常な状態に戻りました。

また、一ヶ月ちょっと経った時に、また東京に行く機会があったので、この手術がちゃんと成功したかの検査を行いました。この術後検査までがセット料金に含まれています。どうやって検査を行ったかの詳細は控えさせていただきますので想像にお任せします。検査結果は、なんと、「100%OKとは言い切れない」とのこと。そう、ほんの僅かながら精子が検出されたのです。

手術前のものがまだ体内に残っていたのでしょうとは言われましたが、不安が残るのは嫌なので、さらに数ヶ月後に追加料金払って再度検査しましたよ。今度は完全に検出されず、ひとまずこれで完了と相成りました。

Facebook、mixiへの過去投稿の再掲+加筆 2019年7月