夏考

はじめに

私が9年弱もの間推していた女性アナウンサー、夏目三久が2021年9月30日をもって芸能界を引退しました。

思えば、昔からこういったことに対しては熱しやすく冷めやすい性質の私が9年間も推していたというのは他に例を見ません。とは言え夏目三久に関して言えば、ぶっちゃけ変にアイドル的に神格化するようなことがなく、性の対象として見ていたからというのはあるでしょうな。私も既に結婚しておりますからね。あくまで画面の中にいる綺麗な人を推す、ただそれだけだった訳で。

なお、これは彼女だけでなく他のグラビアアイドルとかについてもそうなのですが、結婚したあとに自分の中で線を引いている部分として、TV、雑誌、DVDとかは見ても、直接実物に接するサイン会、握手会、生放送といった所には行かないぞと誓っております(あさチャンの最後の方で番組終了時も外からになった時に多少揺らいではおりましたが…)。

それでも、熱量がそこまでではなかった分、期間が長かったため、熱量×期間の面積的なものでは私のアイドル、女子アナ等のファン歴の中で歴代一位だったのではないかと思います。

今回は、夏目氏について振り返ります。


ショートカット

何が良かったかって、結局は容姿でしょうね。

ショートカット長身スレンダーってのが自分のツボにハマってしまったんですね。

特に自分のショートカット好きを再認識することになりました。日テレ時代の画像見ても全然興味沸かないからなぁ。

ただ、一番短かった時期、これはあさチャンが一番迷走していた頃に一致すると思うのですが、この時はさすがに短すぎるなと思ってました。2021年9月下旬に、結婚式のために髪を伸ばしているという説を完全にひっくり返してラスト約一週で切った長さが結果として一番良いくらいだったんじゃないかと思います。

あとそれに加え、よく言われているように穏やかな語り口、雰囲気も合ってました。これもまた、日テレ時代の映像見ると、ちょっと違うなという感じで、フリーになった時にイメージチェンジして怒り新党で完成させたというところでしょうか。

なお関係ないですがショートカットでは武田玲奈も好きですけど、彼女は水着グラビアやってなんぼのもんって感じだったので水着卒業してしまい残念です。あとはTXの田中瞳。二年目にショートに変えた時はキターッって思いました。

ちなみに自分の妻は、、、特にショートでもスレンダーでもないです。そういうものですよ、これは。現実においては容姿なんて別にそこまで優先順位になるもんじゃないですから。


ジェンダー

結果的には寿退社みたいな感じで、結婚を機に夫を支えるために芸能界を引退したことについては、極左を自認する私には思うところはあります。

結局辞めるのが女性の側かというね。夫婦のすれ違いを生まないためとか言っていましたが、旦那の方も仕事をセーブするという選択肢もあるだろうに。

最初の緊急事態宣言の時にあさチャンを一人で回したりして腕も上がっていたのに勿体ない感は受けました。干されるのが嫌で退社して這い上がってきたのだから、やっぱりテレビに出たいという思いは強いのだろうし、少しでも仕事を継続してはどうかと思ったところですが、競争が激しい世界で疲れてしまったんでしょうかね。

それと旦那のことが余程好きなんだろうなというのも感じるところです。

本人たちが納得しているならそれはそれで良し、これもまた個を尊重する時代においては重要なことですが、いずれ落ち着いたらそれこそタモリ倶楽部あたりに出るとか如何でしょうか。(大島由香里までタモリ倶楽部出たからねぇ。)


有吉

旦那の有吉弘行についても触れざるを得ません。

そこまでテレビを見ない自分ですが、なぜか電波のヒッチハイクのゴールは見ていました。大学生の頃から、テレ朝の深夜バラエティはちょくちょく見るようになったので、内村プロデュースでの猫男爵の姿も記憶に残っていますし、初期アメトークの一発屋芸人とかも見ましたので、ここまでのし上がり、よもや美人アナウンサー(しかも実家も金持ち)と結婚するとは、いやはやすごいもので、感慨深いです。

あと個人的に気になるのは、彼は果たしてショーパンのことは狙っていたのかという点です。ショーパンがなびいてそっちとくっつく並行世界が存在する可能性があったのかどうかというのが謎として残ります。


怒り新党

ご多分に漏れず、自分も最初は怒り新党から入りました。

フリーになって最初のレギュラー番組ですが、フリーになるまでの経緯についてご存知でない方は検索してください。画像付きでいくらでも出てきます。

前述のとおり、もともとテレ朝の深夜のバラエティ枠は好きで、爆笑問題の月曜枠(この頃はストライクTVでしたっけ)などと同様に見ていたのが発端。

怒り新党と言えば新三大。このコーナーで取り上げられたネタの多くが琴線に触れました。特撮やアニメも多く取り上げられましたけど、バラエティでよくある、どこからか流布した誤解に基づくお笑い(コサックが戦闘服をクリーニングに出していたから死んだとか)ではなく、よく分析した上で笑っていたのは忌避感を産まなかったです。自社で特撮やアニメを流している局ですから、ここはプライドがあるのかもしれませんね(アメトークの漫画や特撮の回も割とちゃんとしている)。

もともと女子アナヲタですから夏目氏のそれまでの経緯も知っていましたので、最初は興味本位で注視しておりましたが、やがて虜になってしまいましたね。ミニスカートにノースリーブと、かなり攻めた衣装の時が多かったのも効きました。

あさチャンが始まってからは、イメージを重視したのか服装は控えめになりましたし、新三大もネタ切れになりつつあるのを感じ少々退屈でした。降板回が、一応振り返りはあったもののすごくあっさりと終わったのも印象に残っています。

青山愛に代わってからは、かつてそこにいた事にまるで触れられることもなく、やがて番組自体もかりそめ天国に変わりました。青山愛になってしばらく経ったあたりで自分は見なくなりましたが、怒り新党の最終回で不自然なほど全く話に上らなかったという記事は読みました。色々な事情があったんでしょうね。ただこれは決して本人的にこの仕事が嫌だったから黒歴史にしたわけではないということが、後にはっきりとわかることに。(後述)


あさチャン

長男が生まれたのが2014年5月なので、まさにあさチャンと一緒に育ってきたようなものです。だから終わってしまったことも人並み以上に残念です。

迷走した番組、という印象がとにかく残っています。同時間帯の他局が盤石すぎますから仕方ないことだったのかもしれませんが、簡単には率が上がらないことは目に見えていただろうから、初期の路線を貫いて欲しかったというのは結果論に過ぎないのでしょうか。

三ヶ月ごとに構成が変わるようでは、むしろ視聴者も定着しませんよ。

自分としては、齋藤孝をメインに据えた一年目が一番良かったと思っています。反対に、曜日レギュラーで芸人を出していた頃は最悪だったかと。とにかく構成がコロコロ変わっていましたが、最後の1、2年はスタッフも諦めたのか、いつ終わってもいいと肝を据えたのか、比較的変化が少なくなった感もありました。報道中心になりまるで面白みはなかったですが。

日テレやCXに比べると落ち着いた雰囲気であり、そういうのを好む人も一定層いるはずなのですが、NHKに行っちゃうのかなぁ。

あと、宇垣美里を降板させずにむしろ重要な役回りにしていたら、彼女の退社はなかったのかなとか、そういった事も考えてしまいます。一部週刊誌では夏目宇垣が仲悪いと書いているのもありましたが、実際はどうなんでしょうかねぇ。非主流派ということで気が合う部分はあったのではないかと思いますが。

番組評としてはそんなところですが、あと記憶に残ることとしては何と言っても、番組後期は毎夏吠えておりましたが、スタイリストの服の選定が異常。盛夏なのに長袖の暑苦しい服のことが多く、二の腕フェチの自分はノースリーブを期待し裏切られることの連続でありました。

他番組の感じを見ると、決して本人が露出を嫌がっているわけではなさそうだし、夏休みで代わりのアナウンサーが入ったときはやはり暑苦しい服だったので、スタイリストが報道メインの番組だからとか考えたんでしょうな。

最後の夏は番組の最初と最後に外に出るようになったので、多少はマシになったのが救いでした。


バンキシャ

バンキシャは殆ど見ませんでした。自分も昔みたいに、「この人の出ている番組はとにかく全部見なくちゃ」という訳ではなかったので。

(大橋マキを推していたときにジャンクSPORTSまで見ていたのは今思うと無駄だったなぁ…)

最後に桝太一に代わってからは多少雰囲気変わりましたが、福澤時代は本当に、お人形さんのようにそこにいるだけという印象で、これは別にいなくてもいいんじゃないかという。

あさチャンが週5で、それに加え日曜まで生放送抱えているのも大変だっただろうけど、本人的には古巣に対する想い(意地)があったのか、それとも、番組終了の噂が絶えないあさチャンに対し安定した仕事を確保しておきたかったのか。

そのくらいで、特に印象には残っていません。


テレ朝深夜枠

なぜか長年続いたテレ朝深夜の枠。これもまた、ゲストとの対談系だった、番組名に名前が入った冠番組になっていた頃は実は殆ど見ていなくて、ちゃんと見るようになったのはヤーヌスから。

ヤーヌスはすぐ終わったのであまり覚えておりません。今となってはピエール瀧が相手だったというのが特筆すべき点

一番面白かったのはヤーヌスの次のはくがぁるでした。謎の熱愛報道が出た後、恋愛系のトークがなくなり(恋愛話NGがはっきり言われたのかどうかは定かではありませんが、やりにくくなったのは確かでしょう)、ここからサブカル色が濃い目になっていったのが自分的には良かったです。

サブカル路線を引き継いだ次のchouchouも悪くなかった。能町みね子との相性も良かったようで。改めて確認するとchouchouは結構長くて2年弱も続いてたんですね。

サブカル系もネタがなくなってきたのか、次のポルポは試行錯誤というか、迷走というか、色々と試している印象が強かったです。タコのCGキャラも途中から擬人化した美少女キャラを出してヲタ受けを狙ってみたりとかしていたけど、いかんせん番組が面白くなかった。外で素材を集めてくるという形がコロナでできなくなるという不運も重なり、最後までパッとしませんでした。

アニマルエレジーはついに芸人投入となり安易だなとも感じましたが、番組は意外とそこそこ面白かったのと、あとは何だったのでしょう、突然のセクシー路線。ミニスカ黒パンストとか衝撃でした。こういうのNGじゃなかったんだと。今思うと、本人的には最後を予期するところがあったからサービスしてくれたんですかねぇ。

とは言え総括するとこの枠、ダラダラ続いてきた感が否めず、田辺エージェンシーの力を感じざるを得ませんでした。


2021年4月結婚発表以降

正直、私は、有吉とは無いと思っていました。

数年前に一度スポーツ紙に出たときに全否定していたのはそれなりに信じておりました。

昔のトラウマがあるだろうからチャラチャラした男には行かないだろうけど、力士あたりあるんじゃないかなと考えていました。

だから4月2日に突如報道が出た時は驚きました。最初はまたどうせ誤報だろうと思いきや本人サイドからの正式発表とは。

でもなんだかすんなりと受け入れられたというか、あぁ良かったねという気分になりました。有吉は恩人でもありますしね。これが突然出てきた謎のベンチャー社長とかイケメン俳優とかだったら違っていたと思いますよ。


1日に入籍、2日夕に発表で、あえてなんですかね、見事にTBSに冷たかったのは。

注目を集めたところで最初の番組が恩を受けたテレ朝のアニマルエレジー、生放送でコメントが古巣日テレのバンキシャ。翌月曜朝には話題の旬は終わってしまっていました。

2日にかりそめ天国の収録があったからそこでデラックスに報告してから、という意図だったようだけど、デラックスには先に報告しても良かったんだし。(結局報告できてなかったし。)

ここに来てTBSとの溝を感じ、結局それが最後まで尾を引いた感を受けています。


夫婦共演はないと思ったら怒り新党臨時党大会であっさりと実現。

怒り新党はもはや本人サイドがダメと言うことはなく、話があればこういった無茶も引き受けるというのがわかり大変嬉しかったです。

本人も喜々として出てましたし回りも歓迎の雰囲気で、降板回とは大違い。あの時は本当に色々と周辺の事情があったのだろうと再確認しました。

そしてその怒り新党での芸能界引退宣言。

驚きはなく、まあそうだろうねというのが感想でした。前述のように、ジェンダー的な視点から思うところはありますが、そろそろあさチャンも限界だろうし区切りをつけるなら今なんだろうなと。


結婚後は、表情も以前より明るく見え、幸せそうなオーラの下でますます美しく感じられました。

そして、髪を切らないという壮大なフェイントは何だったのでしょうか。


緊急事態宣言下で最後の夏もあっという間に過ぎ、引退の日。

あさチャン最終回で我武者羅應援團のパフォーマンスが押してしっかり挨拶の時間が取れなかったのは、誠に残念でした。

溝があったとしても、さすがにスタッフが意図的に嫌がらせをしたという線はないと思います。でも応援団だってプロなんだから、うまく調節できなかったのか。朝の報道番組が突発的なニュースなどでスケジュール変更になるのもよくあることなんだし、それこそ最終回、綿密に打ち合わせをして、状況に応じて応援のココをカットとかいった手筈が整えられなかったのか。残り時間のカンペとかちゃんと出していたのか。

翌日からの新番組の準備に人手が取られていたのも想像できるけど、詰めが甘かった。意思疎通ができていなかった。それこそが7年半の番組を象徴していたのではないでしょうか。

しかし、その夜の怒り新党解散スペシャルがそれもネタにすることで救済できたのは本当に良かったですね。

かつては無かった総集編映像もあり真の最終回という趣きで、まるでメビウスの80ゲスト回の時のような、いち視聴者の視点としても救われた気分となりました。

新三大の国枝慎吾の三つ目を出すという壮大な伏線回収も見事でした。

本人もすごく楽しそうで、あの場所が本当に好きだったんだろうなというのがひしひしと伝わってきました。

めでたしめでたし。

あぁでもこれだけは書いておきたい。もういいじゃん、デラックスとの間に衝立置かなくても。三人くっついて写真取らせてあげなって。あそこまで力入れるなら事前にPCR検査だってできるだろうに。最後の感想はそこでした。


おわりに

NHKはまあ良いとしても、テレ東に出る機会がなかったのはちょっと残念でした。

この先、いきなりどこかの政党に担ぎ出されて選挙に出るってことは、、、ないだろうな。それはやめてほしい。


最初に書いたとおり、自分には熱しやすく冷めやすい性質があり、かつて推していた人々については急に冷めてしまい、ファン同士の交流までしていたのに最後のイヴェントに行かなかったという事例もありました。

しかし今回は、冷める前に引退する形となったので、結果として自分にとっても良い終わり方だったのではないでしょうか。

とにかく、末永くお幸せに。

これまで楽しませていただきありがとうございました。

mixiへの投稿を修正し再掲 2021年11月